(みずの しゅうこう)
PROFILE

■ 1960年代前半は音群的な作曲で即興演奏を組織化する独自な方法論によって注目を集め、「声のオートノミー」がニューヨークのリンカーンセンターで演奏された。

■1973年〜74年ロックフェラー財団の招きでレジデンシャル・アーティストとして渡米、ニューョーク、サンフランシスコを中心に作曲活動をする。

■1975年NHK委嘱の混声合唱のための「幻」で芸術祭優秀賞、1973年と75年にTBMレコードで出したジャズオーケストラ73、ジャズオーケストラ75はジャズディスク大賞3位。1977年NHK委嘱のオペラ「天守物語」は、その後何度も再演されつづけ日本のオペラとしては最もよく上演されるものとなった。1999年の2月の新国立劇場の演目にもなった。

■ 1987年、合唱を含んだ超大作(演奏時間3時間、演奏家700人を必要とする、おそらく世界最大の交響曲)交響的変容全4部を完成。1992年に幕張のイヴェントホールで6000人近い聴衆を集めて上演された。全曲が完成する以前にも第1部〜第3部はバラでよく演奏され、1984年にはアメリカン交響楽団がニューョークのカーネギーホールで演奏している。

■1987年に「交響的変容」完成以後1993年まで大作を作り続けた。

1988年 交響詩「夏」1989年 オペラ「美女と野獣」
1990年 第1交響曲?1991年 第2交響曲 / オペラ「ミナモ」
1993年 ミュージカル「泣きたくなったら笑うんだ」

その後は 
1997年に第3交響曲、
1999年にミュージカル「イノセントムーン」を完成。
2003年には第4交響曲。

■ 作品は日本各地だけでなくドイツ、イタリア、オーストリア、スイス、オランダ、ギリシャ、アメリカ、ブラジル、コロンビア、台湾等で度々演奏又は放送されている。とくにオペラ作品やオーケストラ作品(NHK交響楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー、日本フィルハーモニー、新日本フィルハーモニー、新星日本交響楽団、東京都交響楽団、アメリカン交響楽団等が作品を演奏している)、合唱曲、打楽器や和太鼓の作品(国立劇場から3回委嘱を受けている)は、上演頻度が高い。

■ 1991年、干葉県文化功労賞(国民文化察ちば91のオペラミナモ等に対し)。1997年、芸術祭優秀賞(自ら主催したコンサート「オーケストラプロジェクト97」と「交響曲第3番」等に対して)

ミナモ
天守物語
美女と野獣
「交響的変容」重層的に響き渡る550人の大合唱団